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Doing what?#2 ~中上級向け活動概説

当機関の行っていること・行おうとしていることは多岐にわたるため、慣れていないと大変戸惑うかもしれません。

中核となるのは、臨床精神分析学ということになりますが、これはもちろん精神医学や深層心理学の範疇にあります。それらが医学や心理学の中の1ジャンルであることはどなたでもご存知のことでしょう。

私たちはこの臨床学問をコアに置きながらも、それを続けている中で生じる発想や活動の広がりを実感しています。

実際のところを振り返ると、とても不思議な道筋が見えてきます。

私たちは臨床の専門家になる前から「自分」としての性質を持っていますよね?その中の「よい」ところを活かし、「うまくない」ところを修正しようと思います。また、時には、時を経て、成長や老化によってそれらが自然に膨らんだりしぼんだりしたことの恩恵を受けたり、道を阻まれたように感じることもあるでしょう。

とはいえ、私たちは「自分」であり、その性質の延長で生きていきます。ですが、各人の自分の暮らしを丁寧に振り返ってみると ― いえ、それだけでなく、周りの人や色々な論評が残る有名人の人生をよくよく眺めてみても ― 本人にとって受け入れ難かったり、周囲からもそう見えたりする「うまくない」部分にとてもユニークな有用性があったりすることが見出せることがあります。

専門家としての私たちは、結果として、そういうものに気づく機会に恵まれます。そして、もしその現象を改めて熟考する機会が持てると、こう気づきます。「自分は、どうも自分の「うまくない」と感じていたところを何かで活用できるようになったようだ。では、それは果たして「うまくない」ものだったのだろうか?」

ここには人類がその拙速な性質から陥り続けているトラップがあることも、今ではわかっています。

単純に言えば、以下の2つの考えに飛びつきたくなるのです。

・そうか!「うまくない」という認識は誤りだったのだ。全ては「よい」性質になりうるのだ!
・「うまくない」ところをうまく使えるようにする素晴らしい方法やものの見方、そうしたことを促せる素晴らしい人がいる。学べばあやかれるだろう。

これらの考え方・感じ方が、楽観や放り出し・顧みない依存心といった幼いものだということが徐々に浮き彫りになっています。

現代心理学の歴史は少なくとも100年以上は歴史のある学問ですが、未だこの問題は取り組みの最中です。

壮大過ぎてついていけないと感じる方もいるでしょう。ですが、こうした複雑な思索は私たちに ―それが生活を顧みながら可能なら― 尽きない泉のように、人間や家庭、社会、世界についての探究の種を与えてくれます。全く不思議なことに、これは臨床で相談に来た人や周囲の人(親・子・友人・人生のパートナー・先生や生徒・上司や部下・政治家)、それに私達が自分自身を見回していても、誰にも当てはまることがわかります。

もしあなたがここまで読んで、あまりに複雑すぎると感じても心配しないでください。こうした複雑な思索プロセス自体は、当機関のような専門家に任せてよいことです。たとえみなさんが当機関の提供するものから何か得たいとしても、同じ業種のプロにでもなるのでなければ、「複雑に考えて準備しているのだな」と一度知ってもらえれば十分です。
それは、子供がみんな教育論のプロになり先生になる必要がないのと同じなわけです。万が一、みなさんが当機関でいう「深刻な心理療法」の専門家になりたいとしたら、子供が先生に憧れる以上には厳しさを認識して学ぶ必要がありますが。

私たちの言い方をすれば、(大人になっていく中での)生活とは、仕事と家庭を持つかどうかと、楽しみのバランスをとることです。それを助けるものが生産性があるものだと言えるでしょう。

当機関は、そこから改めて自分たちが行ったり提供できることを、見つめ直し続けること自体を仕事の一部とみることにしたのです。(「About Us」や「Concept Development」にも、より詳しい解説があります。)

ここからようやく具体的なことに触れようと思います。この長い前置きなしに以下を見てしまうと、まったくバラバラなもののように感じられるので、このように書かざるを得ませんでした。

それでもなお分かりにくいので、それらに取り組むことにした発想の流れを、マインドマップのような形で示しておきます。また、これらはアップデートされていくので、時々新たな記事で個別に触れていこうと思います。

●基本となるもの

・臨床精神分析学
・その臨床。およびその健全な現代的アレンジ(「深刻な心理療法」)
・その研究や下地となる学習
・研修の提供:導入~症例検討・スーパービジョン・ワークショップ・セミナー
・その他の臨床心理技法
・実務の相談とアドバイス
・就職相談
・症例検討
・指導者紹介
など

●派生したもの1:学習(全分野対応)

・学習の補助(学生~成人)
・学習モチベーションを広げる。
・学習方法を見出す補佐
・実戦的学習補助
・学習法相談
・教材作成
*現在は、英語・フランス語・ビジネス・マネジメント論・数学・電子工作・プログラミング・社会学・政治学

●派生したもの2:仕事関連

・就職・転職活動の補佐(全ジャンル)
・まず何をし、次に何を目指すか?の視点から
・グローバル化・デジタル化・保護主義などとの付き合い方
・仕事で必要なスキルと考え方の学習

●派生したもの3:研究(全研究分野対応)

・研究の補助(学生~研究者)
・研究への取り組み方検討
・参考文献渉猟観点の拡張補佐
・論文執筆補佐(卒論~原著):代筆ではなく組み立ての補佐です。
・多分野・他業種との建設的な対話の設定

●派生したもの4:実務

・翻訳業務:英語(専門書/一般書)
・広報・広告のメソドロジー
・資産運用メソドロジー
・人事運用
・制作
・Web/アプリ開発
・販促物/メディア/プロダクト開発